ASBM-009L Vauxhall
「ヴォグゾール」空対潜ミサイル
マクミラン重工が開発生産する対潜ミサイル。
正式名称はASBM-009L。
航空機からの潜水艦攻撃を主眼に開発され、様々な新機軸を搭載している。
ミサイル本体は弾頭を搭載した前部とジェットエンジンを搭載した後部など、複数のモジュールから構成される。
航空機から発射後に翼を展開し、海面から約2〜3mを飛翔。
目標の手前で翼と後部のジェットエンジンモジュールを投棄して着水。魚雷として海中の目標に到達する。
それまでの対潜ミサイルとは違って機動性の高い航空機をプラットホームにすることで、潜水艦に対して極めて高い脅威性を持つ。
ミサイルの誘導にはあらかじめ対潜哨戒機からの潜水艦位置標定データリンクを必要とする。
しかし、データリンク装置やセンサー類増加に伴う重々量によって、武装の積載本数に著しい制限が生じる。
射程距離もハープーンなど対艦ミサイルに比べて短い。
また、一本あたりの価格が非常に高くなっており、一部の国でしか採用されていない。
名称は開発者のオーランド・ヴォグゾール(Orlando Vauxhall)より。
【Data】
名称: ASBM-009L “Vauxhall” Air-to-Submarine Missile
種類: 長射程空対潜ミサイル(LRASM; Long Range Air-to-Submarine Missile)
製造者: マクミラン重工
推進装置: 固体燃料ロケットモーター(ブースター)/J402-CA-500 ターボジェットエンジン
直径: 35 cm
重量: 580.29 kg
射程: 約100 km
飛翔速度: 約950km/h
弾頭: 近接信管、高性能爆薬
弾頭重量: 約120 kg
運用者: ノルデンナヴィク海軍、オーシア海軍(第4艦隊のみ)